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パラジウム・プラチナ・ロジウム
自動車触媒リサイクル
自動車の排ガスをクリーンに保つための自動車触媒(キャタライザー)には、パラジウム・プラチナ・ロジウムといった「白金族金属(PGM)」が使われています。
白金族は、経済的・技術的に抽出が困難な「レアメタル」の代表格。適切に処理することで、再び資源として再利用することが可能です。
ですが、自動車のマフラーは自動車リサイクル法の対象外。
一度廃車になってしまうと、多くが、ASR(自動車破砕残さ)として処理され、本来回収できたはずの貴重な資源が失われているのが実情です。

都市鉱山の有効活用で
地球に優しい循環を
ガソリンエンジンの自動車のマフラー1個に、大体、1グラムから4グラムのパラジウムが使われています。
このパラジウムについて、全くの新品を使用するとすれば、パラジウム1gを生産するために、その100万倍の量である1tの鉱石を掘り出す必要があります。
資源採掘は、環境に影響の大きい産業として知られていますが、すでに製品に使用されている触媒を再利用することで、新たに鉱山を掘る必要がなくなります。
このことが、携帯電話や廃車などの廃棄物が「都市鉱山」と呼ばれる理由です。

都市鉱山では、すでに精製された金属資源が廃棄物に含まれているため、天然の鉱山より効率的に資源を取り出せます。
製品にするまでの工程やエネルギー消費量が少なく、この違いが、私たちの地球環境、特に資源の持続可能性にとって非常に重要なポイントです。
さらに、白金族は、従来の自動車用排ガス浄化装置だけでなく、燃料電池や水素製造、電子機器、さらには医療や化学分野においてもその用途が広がりつつあり、今後さらなる需要の高まりも予想されます。
